Computer Security Symposium 2022 Computer Security Symposium

研究倫理相談窓口

CSS2022研究倫理相談TFとCSS2022研究倫理相談窓口について

セキュリティ研究においては,実験参加者や他人に危害が及ぶことを完全に防止することが困難な実験(例:インターネット接続した実行環境による実マルウェア解析実験など)が必要な場合や,実在するシステムや製品の脆弱性が発見される場合があり,研究方法や研究により得られた情報の開示方法について,特に研究者の倫理観が求められています.

CSS2022では,セキュリティ分野の研究倫理の重要性の高まりを受け,サイバーセキュリティ研究における倫理的配慮のためのチェックリスト(以降,チェックリスト)の活用,およびCSS2022サイバーセキュリティ研究倫理相談タスクフォース(以下,相談TF)をCSS2022プログラム委員会の下に設置します.研究倫理の観点で懸念がある場合はまずチェックリストを活用し,セルフチェックを実施してください.

相談TFの活動としてCSS2022研究倫理相談窓口(以降,相談窓口)を開設致します.相談窓口では,CSS2022および併設ワークショップにて発表予定の論文の著者に対して,研究を倫理的に実施するためのアドバイスを行います.また,相談者に同意を得た上で,窓口活動を通じて得られた研究倫理に関する知見を蓄積・共有致します.

CSS2022および併設ワークショップにて発表予定の論文について研究倫理の観点で懸念がありチェックリストでは判断が難しい場合は,以下の相談フォームにて相談窓口専用メーリングリスト <css2022-ethics(at)iwsec.org> にメールで事前にご相談ください. なお,相談受付期間は2022年07月19日(火)〜2022年08月12日(金)までとしますが,窓口からの回答,その後の著者側の対応などに時間を要する場合もあり得ますので,発表申込前など出来るだけ早い時期にご相談頂くことを強くお勧めします.

相談窓口は,相談を受けた研究や実験について倫理面でのアドバイスをしますが,その倫理的妥当性についてお墨付きを与えるものではありません.最終的な研究実施内容,実施・取りやめの判断は,研究を実施する研究者自身が責任をもって行ってください.

CSS2022研究倫理相談窓口:相談フォーム

研究倫理に関する相談の際は,以下の情報をお知らせください.

=======================(相談フォーム)=======================
相談者のお名前
相談者の連絡先メールアドレス
研究内容:※研究倫理的にどのような問題が生じ得るかを検討するため,計画している(または実施中の)研究内容をできるだけ詳細にお知らせください
研究倫理上考えられる問題点:※研究内容についてご相談者ご自身が考える研究倫理的問題点をお知らせください
研究倫理対応案:※上記問題への対応案があればお知らせください
希望トラック:投稿時に希望するトラックをお知らせください
備考:その他,特筆事項等があればお知らせください
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マーカー部は必須情報です)

相談先

CSS2022研究倫理相談窓口 css2022-ethics(at)iwsec.org

相談受付期間

2022年07月19日(火)〜2022年08月12日(金)
(相談受付締切日が最終原稿投稿締切日より前となりますのでご注意ください)

CSS2022サイバーセキュリティ研究倫理相談タスクフォース(相談TF)

構成メンバー

秋山 満昭NTT
井口 誠Kii
金岡 晃東邦大学
木藤 圭亮三菱電機
齋藤 孝道明治大学
坂本 一仁DataSign
島岡 政基筑波大学
須川 賢洋新潟大学
田中 恭之NTTセキュリティ・ジャパン(プログラム委員会リエゾン)
福田 洋治近畿大学
森 達哉早稲田大学

アドバイザ

北條 孝佳西村あさひ法律事務所・情報通信研究機構

参考リンク

情報処理学会倫理網領

情報処理学会が会員の行動規範として制定した倫理綱領です.CSS2022も当該倫理綱領に従います.2022年6月27日付で改訂されていますのでご留意ください.

メンロレポート

米国国土安全保障省が発行した報告書です.セキュリティ研究における研究倫理の原則が示されています.

メンロレポート手引書(PDF)

メンロレポートの示す原則について実際の研究事例に基づく仮想事例を用いて解説しています.

サイバーセキュリティ研究における倫理的な研究プロセスについて

MWS組織委員会による,サイバーセキュリティ研究における倫理的な研究プロセスの普及啓発の活動についてまとめています.