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特別講演―Special Talk―

 

日時

2016年1月21日(木) 17:00~18:00

 

会場

ANAクラウンプラザホテル熊本ニュースカイ ストリングスA・B・C

 

講演タイトル

熊本城のセキュリティ

 

講演者

鶴嶋 俊彦 氏,文学博士
熊本市熊本城調査研究センター 文化財保護主幹

 

講演概要

    豊臣秀吉は九州を唐入りの前線基地とするため、熊本城築城を肥後領主とした佐々成政に命じたが、国衆一揆の勃発から更迭。 直後に子飼いの家臣加藤清正を肥後北部の大名として熊本に送り込み、本格的な熊本城築城とまちづくりがスタートした。 清正は「朝鮮出兵」「関ヶ原合戦」を経て肥後一国領主となり、大城郭の礎を築きながら急逝し、その後は嫡子忠広が継続するものの改易となり、細川忠利が新領主として入国して城郭を完成させた。 熊本城は城下の入口から本丸まで最大6重の防衛線が敷かれていて、西南戦争でも西郷隆盛軍を寄せ付けなかったように堅城が証明された城郭である。 特に本丸は、清正の朝鮮での籠城戦を反省に、実践的な発想によって高石垣で構成された幾重にも折れ曲った通路や御殿床下の暗がり通路など、余人では天守に辿り着けない安全保障上の工夫が凝らされている。 そんなお城のセキュリティに関わるお話です。

略歴

    1955年熊本市生まれ。 駒澤大学大学院修了後、熊本県教育委員会・人吉市教育委員会・多良木町教育委員会などでの文化財調査や人吉城跡保存整備、青井阿蘇神社の国宝指定などに関わる。 この間、熊本大学大学院で学位(文学博士)を取得。 2014年に人吉城歴史館館長で退職し、同年に設立された熊本城調査研究センターのスタッフとして「新しい熊本城像」を追求している。

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写真協力:一般財団法人熊本国際観光コンベンション協会

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