ここでは過去BWSで発表され,BWSまたはCSSで受賞した論文の情報を掲載します.
スマートポンジスキームにおける構文進化と検出性能に関する分析
大津 陸斗(筑波大学),インミン パパ(横浜国立大学),吉岡 克成(横浜国立大学),面 和成(筑波大学)
講評:ポンジスキームは投資詐欺の一種で,特にブロックチェーン黎明期には多くの詐欺があったことは記憶に新しい.
今回研究対象となったスマートポンジスキームは,Etherreumなどで扱われるスマートコントラクト(ブロックチェーン上で契約を自動的に実行するプログラム)に着目して調査を行っている.
既存研究である検出器PonziGuardによって検出された結果を再度精査し,検出性能の関係を時系列的に分析した研究である.社会的要請も多い研究エリアでもあり,学際性が高いと判断した.
鍵リカバリ型ECDSAのBUFF安全性について
江村 恵太 (金沢大学/AIST)
TLS2VC: Web通信の真正性をVerifiable Credentialとして証明可能にする分散WebProof方式
姜 皓程 (東京大学生産技術研究所), 張 一凡 (NTT社会情報研究所 / 東京大学生産技術研究所), 松浦 幹太 (東京大学生産技術研究所)
ブロックチェーンネーミングサービスにおける名前衝突が引き起こす誤送金リスクの評価
小林 蒼一朗 (デロイト トーマツ サイバー合同会社), 伊藤 大貴 (デロイト トーマツ サイバー合同会社), 渡邉 卓弥 (デロイト トーマツ サイバー合同会社), 高田 雄太 (デロイト トーマツ サイバー合同会社), 熊谷 裕志 (デロイト トーマツ サイバー合同会社), 神薗 雅紀 (デロイト トーマツ サイバー合同会社)
FairSwap とOptiSwap を一般化したスマートコントラクトに基づく公平交換プロトコル
近藤 貴也 (豊橋技術科学大学), 中井 雄士 (豊橋技術科学大学), 鈴木 幸太郎 (豊橋技術科学大学)
講評:本論文では, 信頼機関をスマートコントラクトで実現した公平交換プロトコル,
FairSwapとOptiSwapにおける効率と安全性のトレードオフに着目, その一般化を行うことで通信量とラウンド数をパラメータで調整可能な方式を提案した.
暗号理論とブロックチェーンの学際的な技術融合に関する研究と高く評価し, BWSイノベーション研究賞にふさわしい結果として表彰する.
高い分権性が51%攻撃耐性を上げるとは限らない
中井 大志 (京都大学), 首藤 一幸 (京都大学)
OpenID ConnectとEthereumを用いたユーザの同意に基づくアクセス制御手法の設計
真狩 智樹 (名古屋工業大学), 掛井 将平 (名古屋工業大学), 齋藤 彰一 (名古屋工業大学)
外部トラストアンカーを必要としないPermissioned分散台帳間の相互接続
張 一凡 (NTT社会情報研究所), 林 リウヤ (東京大学生産技術研究所), 松浦 幹太 (東京大学生産技術研究所)
Bitcoinを用いたエコシステムのセキュリティ評価に向けた特徴分析
今村 光良 (筑波大学), 面 和成 (筑波大学/情報通信研究機構)
講評:本論文ではシステムの開発運用におけるエコシステムをBitcoinを対象に定義し, オープンソースソフトウェア (OSS) の観点から分析を行った. 具体的に,
エコシステム内においてOSSを公開するReleaseとOSSを用いてエコシステムを構築するDeployの相互作用について分析した.OSSの観点からのブロックチェーンにおけるセキュリティ分析を学際的な技術融合に関する研究と高く評価し,
BWSイノベーション研究賞にふさわしい結果として表彰する.
ブロックチェーンネーミングサービスにおけるトップレベルドメイン名前衝突の調査
伊藤 大貴 (デロイト トーマツ サイバー合同会社), 高田 雄太 (デロイト トーマツ サイバー合同会社), 熊谷 裕志 (デロイト トーマツ サイバー合同会社), 神薗 雅紀 (デロイト トーマツ サイバー合同会社)
NFTドメインの大規模実態調査
丹治 開 (早稲田大学), 渡邉 卓弥 (NTT社会情報研究所), 秋山 満昭 (NTT社会情報研究所), 森 達哉 (早稲田大学/NICT/理研AIP)
Bitcoinが示す可用性の背後に何があるか
今村 光良 (筑波大学), 面 和成 (筑波大学/情報通信研究機構)
イーサリアムコントラクトハニーポットのリスク分析
石巻 東哉 (筑波大学), 面 和成 (筑波大学/情報通信研究機構)
入札額の上限漏洩を防止した資金拘束型の封印入札オークション
陳 浩太 (筑波大学/情報通信研究機構), 江村 恵太 (情報通信研究機構), 佐藤 慎悟 (情報通信研究機構), 面 和成 (筑波大学/情報通信研究機構)