ワークショップ概要
デジタル社会の進展により、従来の「信頼」の枠組みのみでは対応しきれない課題が増えています。IoTやAI、ブロックチェーンなどの技術が社会に浸透し、様々なやり取りがデジタル化される中で、新たなトラストのあり方が求められています。
このような課題に対し、情報セキュリティ技術はリスクを低減する中核的な役割を担い、特に暗号技術は検証可能なトラストの基盤として注目されています。一方で、技術だけではなく、制度設計や社会受容性の観点からの人文・社会科学的アプローチも不可欠です。
本ワークショップ(TWS:トラストワークショップ)は、これらの分野を密接に連携させることで、デジタル社会にふさわしいトラストの構築を目指します。そのために、分野横断的な研究人材の育成と、持続的なコミュニティ形成を目的としています。
参加登録
TWS2025への参加登録は,コンピュータセキュリティシンポジウム2025(CSS2025)への参加登録と共通となっております。 (ご登録頂くと,CSS2025および併催のワークショップ各セッションにも参加が可能です)。 参加登録手続きの詳細につきましては,CSS2025の「参加登録」および「参加費」のページをご参照ください.
プログラム
TWS企画セッション1
デジタル社会における新たなトラスト形成に向けて
日時: 10月28日(火) 10:40~12:20
場所: E会場(3F コンベンションホール)
講師: 福島俊一(JST/CRDS)
講演概要
本講演では、デジタル化の進展の中で、社会におけるトラストの機能がうまく働かなくなってきている状況に対して、その要因や課題を検討する。 さらに、トラストの機能や特性を整理・モデル化して、対策の切り口や方向性を論じる。また、今後の重要課題となるエージェンティックAIのトラスト問題についても展望する。
TWS企画セッション2(AWS/BWS/UWS合同企画)
パネルディスカッション:関連WSから見たトラストの景観
日時: 10月30日(木) 15:50~17:30
場所: I会場(3F 三木記念ホール)
パネリスト
櫻井 幸一(九州大学)
江村 恵太(金沢大学)
矢内直人(パナソニック)
須賀 祐治(インターネットイニシアティブ)
藤田 真浩(三菱電機)
モデレーター:島岡 政基
講演概要
AIセキュリティやユーザブルセキュリティ、ブロックチェーンセキュリティなど、トラストと関連の深いセキュリティ分野の関係者が集い、それぞれの分野において必要なトラスト研究領域、あるいはトラスト研究一般に対する捉え方や期待などを相互に議論する。 これら議論を通じて、今後のTWSと関連WSとの連携の在り方について、関係者はもちろん参加者も含めて相互理解を深めることを狙いとする。