ユーザブルセキュリティ・プライバシー研究とは、セキュリティとプライバシーのユーザビリティに特化した研究領域であり、主にヒューマンファクタに焦点を当ててセキュリティ・プライバシーを議論します。 ユーザブルセキュリティ・プライバシーの研究は世界的な発展を見せており、本分野を専門的に扱う国際会議 Symposium on Usable Privacy and Security (SOUPS) への投稿数と採録数も増加が続いています。 加えて、SOUPSに限らずセキュリティ・プライバシーの難関国際会議で本分野の論文が多く発表されるようになり、本分野の裾野は確実に広がっています。 ユーザブルセキュリティ・プライバシー論文読破会は、このような発展を考慮し、当初開催されていたSOUPS論文読破会をもとに、SOUPS以外の国際会議も広く対象会議とすることで発展させたイベントです。 本読破会では、参加者同士で協力して本分野の最先端の論文を紹介し合い、参加者が最先端研究を広く把握することを目指します。 また最先端研究の把握を通して、SPT研究会が対象とする分野の国内研究の底上げを図ります。
第7回目となる今回は、2018年11月に開催されたUSP読破会、2019年5月に開催されたUSP読破会2、2019年11月に開催されたUSP読破会3、2020年11月に開催されたUSP読破会4、2021年7月に開催されたUSP読破会5、2022年11月に開催されたUSP読破会6に続く開催です。
日時: 2023年11月24日(金) 10:00~18:00(予定)
開催形式: ハイブリット開催
現地会場: NICTイノベーションセンター(東京都中央区日本橋2-7-1 東京日本橋タワー 15階) (予定)[交通のご案内(PDF)]
オンライン: Zoom
会場の収容人数に限りがございます。現地参加を希望の方は、早めの申込をお願いします。なお、発表者や学生参加者の現地参加を優先させていただく可能性があり、必ずしも先着順とはならないこと予めご了承願います。現地参加の可否については申込受付後に開催担当より個別にご連絡します。
参加費: 無料
本読破会で論文を紹介していただける方を募集します。 1論文につき15 or 20分程度(質疑込み、発表時間は発表者人数をみて後日連絡させていただきます)でご紹介ください。 紹介のスライドを事前にお送りいただき、当日の参加者と共有します。
発表申込は、定員に達し次第締め切ります。
紹介いただく論文は、前回の読破会発表申込以降(2022年09月〜2023年11月)に発表された、ユーザブルセキュリティ・プライバシーに関わると考えられる論文からお好きにお選びください。
参考までに、ユーザブルセキュリティ・プライバシー論文が発表されている代表的な国際会議を、本ウェブページの下部にリストアップしました。 ただし、それらの国際会議に限定せず、ヒューマンファクタとセキュリティ・プライバシーを扱った論文を広く受け付けます。
発表希望の方は以下のフォームより申込をお願いします。
USP論文読破会7 発表申込フォーム(Googleフォーム)
ご入力いただく内容:
フォームによる発表申込受付後、紹介いただく論文の確定の連絡を開催担当より差し上げます。
参加希望の方は以下のフォームより申込をお願いします。発表申込者の参加申込は不要です。
USP論文読破会7 参加申込フォーム(Googleフォーム)
ご入力いただく内容:
研究会非会員の方は、この機会にSPT研究会会員登録をお薦めします。
情報処理学会の学会員の方の登録費は3,600円(税抜)です。
情報処理学会に入会するためには、別途入会金と年会費が必要です。
非会員の方でも研究会登録することができます。
その場合の研究会登録費は4,600円(税抜)です。
研究会の登録の詳細については「研究会に登録する(情報処理学会)」をご参照ください。
時間 | セッション | 紹介論文タイトル | 担当者 | 担当者所属 |
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10:00-10:10 | 開会、注意事項等 | |||
10:10-10:25 | Session1 座長: 山岸 伶 (日立) |
Investigating Deceptive Design in GDPR’s Legitimate Interest (CHI2023) | 原 亨 | NTT |
10:25-10:40 | Data Privacy and Pluralistic Ignorance (SOUPS2023) | 坂本 一仁 | DataSign | |
10:40-10:55 | What is Sensitive About (Sensitive) Data? Characterizing Sensitivity and Intimacy with Google Assistant Users (CHI2023) | 森 啓華 | 早稲田大学 | |
10:55-11:10 | Everybody's Looking for SSOmething: A large-scale evaluation on the privacy of OAuth authentication on the web (PETS2023) | 加藤 駿 | 三菱電機株式会社 | |
11:10-11:25 | FIDO2 the Rescue? Platform vs. Roaming Authentication on Smartphones (CHI2023) | 五味 秀仁 | LINEヤフー株式会社 | |
11:25-11:40 | Dissecting Nudges in Password Managers: Simple Defaults are Powerful (SOUPS2023) | 是永 匡浩 | 電気通信大学 | |
11:40-13:10 | 休憩 | |||
13:10-13:25 | Session2 座長: 原 亨 (NTT) |
Exploring the Security Culture of Operational Technology (OT) Organisations: the Role of External Consultancy in Overcoming Organisational Barriers (SOUPS2023) | 藤田 真浩 | 三菱電機 |
13:25-13:40 | Lessons Learned: Surveying the Practicality of Differential Privacy in the Industry (PETS2023) | 堀込 光 | 三菱電機株式会社 | |
13:40-13:55 | Youth understandings of online privacy and security: A dyadic study of children and their parents (SOUPS2023) | 藤田 彬 | NICT | |
13:55-14:10 | SoK: I Have the (Developer) Power! Sample Size Estimation for Fisher's Exact, Chi-Squared, McNemar's, Wilcoxon Rank-Sum, Wilcoxon Signed-Rank and t-tests in Developer-Centered Usable Security (SOUPS2023) | 金岡 晃 | 東邦大学 | |
14:10-14:30 | 著者ご本人による解説:Analyzing the Use of Public and In-house Secure Development Guidelines in US and Japanese Industries (CHI2023) | 金井 文宏 | NTT | |
14:30-14:50 | 休憩 | |||
14:50-15:05 | Session3 座長: 堀込 光 (三菱電機株式会社) |
Hidden Reality: Caution, Your Hand Gesture Inputs in the Immersive Virtual World are Visible to All! (USENIX Security '23) | 大塚 航世 | 東邦大学 |
15:05-15:20 | Locln: Inferring Semanic Location from Spatial Maps in Mixed Reality (USENIX Security '23) | 藤田 真由 | 東邦大学 | |
15:20-15:35 | Vision: Usable Privacy for XR in the Era of the Metaverse (EuroUSEC 2022) | 矢内 直人 | 大阪大学 | |
15:35-15:50 | Exploring User Reactions and Mental Models Towards Perceptual Manipulation Attacks in Mixed Reality (USENIX Security '23) | 倉﨑 翔大 | 東邦大学 | |
15:50-16:10 | 休憩 | |||
16:10-16:25 | Session4 座長: 松田 美慧 (情報通信研究機構) |
Misleading Beyond Visual Tricks: How People Actually Lie with Charts (CHI2023) | 秋山 満昭 | NTT社会情報研究所 |
16:25-16:40 | “We need to do more ... I need to do more”: Augmenting Digital Media Consumption via Critical Reflection to Increase Compassion and Promote Prosocial Atitudes and Behaviors (CHI2023) | 新井 美音 | 大阪大学 | |
16:40-16:55 | AI and Society: Ethics, Trust, and Cooperation (Comm. of the ACM) | 村山 優子 | 津田塾大学 | |
16:55-17:10 | Evaluating User Behavior in Smartphone Security: A Psychometric Perspective | 野崎 真之介 | 静岡大学 | |
17:10-17:25 | 論文まとめ紹介 | |||
17:25-17:30 | クロージング | |||
17:30-18:00 | 片付け |
読破会終了後に懇親会を行います。
場所 | 南インド料理ダクシン 大手町店 |
時間 | 18:30- |
会費 | 6,000円 (予定) |
SPT研究会から懇親会費の領収書は発行されません。どうしても領収書が必要な方は会場店舗からの発行となります。
お問い合わせ先: uspread 【アットマーク】spt.ipsj.or.jp
開催担当:山岸 伶(日立)
運営メンバ:
長谷川 彩子(NICT)
金森 祥子(NICT)
畑島 隆(NTT)
坂本 一仁(DataSign)