論文賞
CSS2014論文賞 受賞者
CSS2014優秀論文賞
2E1-2: RC4に対する平文回復攻撃の改良
2E3-3: ラウンド効率のよい秘密計算パターンマッチング
3D4-3: 網羅的な攻撃者モデルを考慮したTorブリッジ機構の強化
2A3-2: メモリ再利用を禁止するライブラリにより Use-After-Free 脆弱性攻撃を防止する手法の提案
CSS2014学生論文賞
1B3-3: 通信プロトコルのヘッダの特徴に基づく不正通信の検知・分類手法
2B3-1: Androidアプリの説明文とプライバシー情報アクセスの相関分析
3E1-1: 受信者集合を変更可能な情報理論的安全性に基づく放送型暗号
2C1-3: Web Browser Fingerprintを採取するWebサイトの構築と採集データの分析
1E3-3: 3次元格子篩において用いられる格子点計算法の評価
2D4-4: TaintDroidを用いた利用者情報送信の動的制御手法の実現と評価
CSS2014コンセプト論文賞
1D4-2: オープンデータの安全な利活用のための典拠情報に基づくリスク管理手法
コンセプト論文賞講評
オープンデータへの期待が高まる中,その利用リスクや典拠情報(provenance information)に焦点を当てた著者らの研究の動機・目的は重要性が高い.提案内容やその評価について荒削りの部分は多いものの,著者らのチャレンジは,これまでなかなかクローズアップされていなかったオープンデータの著作権管理やライフサイクル管理の問題について,受賞者に限らず今後の研究が活性化される期待を秘めているという点において,まさにコンセプト論文賞の趣旨に相応しい論文である.
CSS論文賞について
コンピュータセキュリティ研究会 (CSEC) では,コンピュータセキュリティシンポジウム (CSS) において優秀な論文の発表を自ら行い,懇親会等での討論や参加者との親睦を通じて CSS の盛会に寄与した講演者を表彰することを目的とした CSS論文賞を設けております.
CSS論文賞には,意欲的な独創性を有する論文を表彰することを目的とした優秀論文賞と将来性のある学生を奨励することを目的とした学生論文賞の 2つの論文賞があり,その年に開催される懇親会にて表彰しております.
各論文賞の要件は次のとおりです.
- CSS優秀論文賞
- 論文集に掲載された論文を審査対象とする.
- 過去の受賞経歴を問わない.
- CSS学生論文賞
- 論文集に掲載された論文を審査対象とする.
- 過去に学生論文賞を受賞した者が講演する論文は審査対象とならない.
- 学生には社会人特別選抜またはそれに類似する制度で入学した者を含めない.
- CSSコンセプト論文賞
- 論文集に掲載され,新規性が極めて高い論文を「コンセプト論文賞」として表彰する.
- 優秀論文賞・学生論文賞との重複受賞を許す.
各論文賞を受賞した論文の著者のうち最低1名(原則として発表者)は懇親会への出席が義務付けられます.
CSS論文賞の選考は,当該分野に関して高い専門的知識を有する査読者 2名による 1次評価とプログラム委員会による 2次評価の 2段階からなります.