一般論文セッション
OSSセキュリティ技術トラック(略称:OWSトラック)として、OSSを対象としたセキュリティ技術の研究、OSSを活用したセキュアなシステムの事例報告などを取り扱う論文を広く募集します。
OWS研究賞(2026)
OWS2026について
概要
基幹系から組み込み系まであらゆるシステムに OSS(オープンソースソフトウェア)が浸透しています。また、この流れに合わせて、OSS に関連するセキュリティ技術の発展も目覚ましく進んでいます。今後の OSS を用いた研究や、これを対象とした学術的な研究を促進するには、最新の OSS セキュリティ技術やその動向を学術界と OSS コミュニティの間で円滑に共有することが重要です。また、企業や学術の研究成果を OSS において実用化するには、研究成果をコミュニティに受け入れられる実装まで迅速に発展させる必要があり、そのためには、OSS コミュニティからの助けやノウハウの提供が必要不可欠となります。OWS は、企業・OSS コミュニティ・学術界の交流を促し、これによって、OSS セキュリティに関する研究やその実用に向けた動きを活性化させることを目的としています。
主催
(社)情報処理学会 コンピュータセキュリティ研究会 OWS組織委員会
後援
OSSセキュリティ技術の会
OWS2026実行委員会
- 実行委員長
- 金井 遵 (株)東芝
- 副実行委員長
- 葛野弘樹 神戸大学
- 委員(五十音順)
- 荒川 玲佳 NTT(株)
- 面 和毅 サイオステクノロジー(株)
- 川名 のん (株)日立製作所
- 神戸 康多 フューチャー株式会社
- 佐藤 将也 岡山県立大学
- 須崎 有康 情報セキュリティ大学院大学
- 中村 雄一 (株)日立製作所
- 橋本正樹 香川大学
- 毛利 公一 立命館大学
- 山内 利宏 岡山大学
プライバシーポリシー
OWS2026のプライバシーポリシーは、CSS2026のプライバシーポリシーに準じます。
参加登録
OWS2026への参加登録は、コンピュータセキュリティシンポジウム2026(CSS2026)への参加登録と共通となります(ご登録頂くと、CSS2026および併催の他のワークショップのセッションにも参加が可能です)。
参加登録手続きの詳細につきましては、CSS2026の参加登録ページおよび参加費の説明ページをご参照ください。
企画講演セッション
OWS2026では学術分野の研究者の方々に研究の参考にしていただくために、企業ではどういう課題意識を設定して技術を開発しているのかを語ってもらう場として、「企業におけるOSSセキュリティ技術の紹介」と題した講演を行います。
一般論文セッション
OSSセキュリティ技術トラック(略称:OWSトラック)として、OSSを対象としたセキュリティ技術の研究、OSSを活用したセキュアなシステムの事例報告などを取り扱う論文を広く募集します。
論文募集要項
表彰について
OWS実行委員会では、OWSトラックにおける優秀な論文発表を行い、 OSS公開などによりOSSコミュニティの発展に寄与した講演者ならびに著者らを表彰することを目的とした賞を設けております。
- OWS研究賞(1件)
- 著者全員を表彰対象とする。
- 論文集に掲載された論文を審査対象とする。
- 実用性の高さとOSSコミュニティへの貢献を評価する。
- OWS2026実行委員会は以下の観点に基づいた厳正な審査を行い、表彰対象論文を選出します。
- OSSを用いた研究もしくはOSSを対象とした研究で有効性があるか
- OSSコミュニティへの貢献が見られるか(OSSへのパッチ投稿、研究成果のOSSでの公開など)
- OWS研究賞(1件)
スケジュール
10/21(水) (CSS2026開催期間内)
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一般論文セッション
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企画講演セッション
日時 タイトル/講演者(敬称略) OSSとAIが切り拓くサイバーセキュリティの未来 10/21(水)9:00-10:40C会場 招待講演 座長:金井 遵 ((株)東芝) 9:00-9:10 「開催の御挨拶」, OWSセッション講評,OWS研究賞発表
金井 遵((株)東芝)
9:10-9:55 小規模OSSモデルはサイバーセキュリティ業務にどこまで使えるか。能力はモデル単体ではなく、モデルとハーネスで決まる
高江洲勲(TrustIQ Lab株式会社)
概要:オンプレミスや閉域環境では、手元で動作する小規模なオープンウェイトのLLMが現実的な選択肢となる。しかし、どのモデルがサイバーセキュリティ業務に耐えるかを判断する材料は乏しい(公開されているベンチマークスコアには、どのような実行条件のもとで測られたかが記されていないことが多い)。実際、モデルの重みを変えずにハーネス(ツール、実行ループ、出力検証を担う外側の機構)を作り直すだけで、タスクの成功率が大きく向上する事例も報告されている。ベンチマークが測っているのは、モデル単体ではなくモデルとハーネスの複合体である。 そこで本講演では、この観点に基づき、ハーネスの構成を段階的に変えながら小規模モデルのサイバーセキュリティ能力を測る、OSSのみで構成された評価基盤をデモを交えて紹介する。併せて、ハーネスを改良しても越えられない水準があるのか、それはどのモデル規模から現れるのか。サイバーセキュリティ領域における小規模モデルの現時点での限界について議論する。
9:55-10:40 世界観を、実装する
佐田淳史
概要:世界を観察し、経験し、人と議論することで、自分の世界モデルは更新されます。そして、そこから生まれた「世の中こうあってほしい」という世界観を実務・研究開発・コミュニティとして現実に置く。私にとって、ものづくりとはそのような世界観や哲学の実装です。本講演では、学生時代から現在までの試行錯誤をたどりながら、分からない場所へ飛び込み、仮説を何度も試し、自分の世界観を現実へ実装していく過程をお話しします。最後に自身の人生の長期目標である「まだ見ぬ新しい景色を追求し続ける過程を楽しむこと」について世界観を軸にまとめます。
AI時代のOSSとソフトウェアサプライチェーン 10/21(水)11:00-13:00C会場 招待講演(概要が確定したものから公開しています) 座長:荒川 玲佳 (NTT(株)) 11:00-12:00 CVEの死角から依存関係を減らすまで――uzomuzoとCode Dietの実践
神戸 康多 (フューチャー株式会社)
概要:既知の脆弱性だけを追っても、保守が停滞・終了したOSSへの依存は見落としやすい。国内約100組織の本番環境で使われる約16,000のOSSパッケージを調査したところ、48.5%が開発停滞またはEOLに分類された。本講演では、複数の根拠から保守状況を評価するOSSツール「uzomuzo」と、依存グラフやソースコードの利用状況から削減候補を探す「Code Diet」を紹介する。Vuls自身で小さなライブラリを置き換えても間接依存が残った失敗、依存関係の起点を見直してScanner専用ビルドを縮小した経緯を示し、判定と変更の限界を議論する。LLMによる個別分析・変更案の支援についても、検証上の課題を含めて紹介する。
12:00-12:45 OSSとAI(オンライン)
福田 鉄平
概要:生成AIはコードを作るコストを急激に下げ、PR、脆弱性報告、フォーク、既存機能の再実装を大量に生み出せるようにしました。しかし、それらをレビューし、検証し、保守する人間のコストは下がっていません。AI slopが増えるほど、外部からの貢献を受け入れる費用対効果は悪化します。OSSプロジェクト側は、AI利用の申告、巨大なAI生成PRの禁止、LLM利用の制限、推薦制や過去の実績による選別など、参加規則を強化し始めています。これはプロジェクトを守るために必要な対応である一方、「誰でも参加できる」というOSSの前提を変えつつあります。一方、AIによるコメントやreputation farmingが増えれば、活動履歴を信頼の根拠にすることさえ難しくなります。また、AIは既存プロジェクトに貢献するより、コードをコピーし、フォークし、同じ機能を別の場所で再実装することを容易にします。ソフトウェアの数は増えても、改善が上流へ還元されなければ、知識、利用者、保守能力は分散し、ソフトウェアの数は増えているのに、共有資産としてのOSSは育ちません。「More is less」とも呼べる分断が起きています。サプライチェーン攻撃への警戒も、既存の依存関係を避ける傾向を強めています。私自身も、PRだけではなく重複した低品質な脆弱性報告が毎日のように届き、外部機関への同時報告や公開期限のプレッシャーを受けながら、対応だけで一日が終わることがあります。good first issue には複数の類似したAI生成PRが殺到し、初心者が経験を積む機会も失われつつあります。本発表では、AIがOSSの費用対効果、参加規則、信頼、分断、セキュリティ、ライセンス、そしてGitHubを中心とした制度に与えている変化を整理し、コードを作るコストが限りなくゼロに近づく世界で、持続可能なオープンソースをどう維持するかを考えます。
パネルディスカッション 10/21(水)14:10-15:50A会場 座長: 須崎 有康(情報セキュリティ大学院大学>) 14:10- パネルディスカッション
タイトル:AIはOSSの守護者か、それとも破壊者か? ~フロンティアAI時代のOSSセキュリティ~
概要:近年、大規模言語モデル(LLM)をはじめとするフロンティアAIは、ソースコード解析や脆弱性発見において人間の専門家に迫る、あるいは一部で上回る能力を示しつつある。一方で、その能力は防御だけでなく攻撃にも利用可能であり、OSSコミュニティには新たな対応が求められている。本パネルでは、OSS開発者、脆弱性検査技術の開発者、セキュリティ研究者、OSS利用者の立場などから、「AI時代のOSS開発・公開・利用のあり方や研究コミュニティに対する期待」を議論する。
- モデレーター
- 須崎 有康(情報セキュリティ大学院大学)
- パネリスト(五十音順)
- 面 和毅 (サイオステクノロジー(株))
- 金井 遵((株)東芝)
- 川名 のん ((株)日立製作所)
- 神戸康多(フューチャー株式会社)
- 佐田 淳史
- 高江洲勲(TrustIQ Lab株式会社)
- 山内 利宏(岡山大学)
- モデレーター
リンク
過去のOWSへのリンク