UWS2025

2025年10月27日(月) ~ 2025年10月31日(金)


セキュリティやプライバシーに関する研究の裾野は大きく広がってきており、さまざまなテーマで高度な技術によりセキュリティの担保やプライバシーの保護が行われています。 その中で、セキュリティやプライバシー保護技術で守られる対象が、果たしてその本来の目的を効率的に、そして高い満足度で実現されているか?というユーザビリティの観点での調査・研究・開発が大きな注目を浴びています。 ユーザビリティとセキュリティ・プライバシーの関係については、セキュリティ心理学とトラスト(SPT)研究会主催の「SOUPS論文読破会」で2011年よりトレンド把握や専門知識の蓄積を行ってきました。 そこで得た知識などをさらに発展させ、セキュリティ・プライバシーを対象としたユーザブルな調査・研究・開発を行い、成果の発表と議論を行う場が求められます。

ユーザブルセキュリティワークショップ(Usable Security Workshop, UWS)は、セキュリティ・プライバシーと高いユーザビリティを両立させる、 技術だけではない分野横断的な研究の発展とその成果普及の促進、さらに研究者や技術者の相互協力の促進を目的とします。

UWS2025開催概要

ユーザブルセキュリティワークショップ2025(UWS2025)はコンピュータセキュリティシンポジウム2025(CSS2025)の併催ワークショップとして開催されます。

参加登録

UWS2025への参加登録は、コンピュータセキュリティシンポジウム2025(CSS2025)への参加登録と共通となっております。
(ご登録頂くと、CSS2025および併催の他のワークショップのセッションにも参加が可能です。) 参加登録手続きの詳細につきましては、CSS2025の参加登録ページをご参照ください。

論文投稿登録

UWS2025への論文投稿受付は、コンピュータセキュリティシンポジウム2025(CSS2025)への論文投稿受付と共通となっております。 UWS2025でのご発表を希望される場合、発表申込の手続きにおいて以下の作業をお願いいたします。

UWS2025企画

UWS招待講演

本講演では、サービスデザイン・人間中心設計・情報設計の専門家である大橋正司氏をお招きし、セキュリティ・プライバシーと高いユーザビリティを両立させるチームビルティング手法の紹介や、サービスデザイン・人間中心設計・情報設計の視点から複雑に交差する環境の中でセキュリティ・プライバシーをどのように設計すべきかを講演いただきます。後半はパネルディスカッション形式で、ミクロ・マクロの視点、過去・現在・未来の視点など、さまざまな視点軸で話題を深掘りします。

[キーノートスピーチ]

つながる世界の安全設計:人間中心で取り組むセキュリティ・プライバシーの実装戦略
〜サービスデザインの視点から紐解くプライバシー・セキュリティ・ユーザビリティの共創〜

大橋 正司 (サイフォン合同会社 / 人間中心設計推進機構 / 武蔵野美術大学)

[パネルディスカッション]

パネリスト

モデレータ
坂本 一仁 (静岡大学)

UWSチュートリアル

統合が生み出す知のデザイン:混合研究法の基礎と応用

講師:稲葉 光行 先生(立命館大学)

近年、複雑化する社会・技術環境における人間の行動や相互作用を理解し、新たな知のデザインを構築するための方法として、量的・質的データを統合的に扱う「混合研究法(Mixed Methods Research)」が注目を集めている。混合研究法は、単に量的・質的アプローチを併用するのではなく、両者を統合することで新たな知見(メタ推論)を創出することを目的とする方法論である。本講演では、その哲学的背景や研究デザインの基本構造を概説し、ジョイントディスプレイを用いた統合の実践例を紹介する。さらに、データソースや分析手法に柔軟性をもたせた新たな潮流「混合型分析」の動向を展望する。

UWSパネルディスカッション

近年、ユーザブルセキュリティ・プライバシー研究における「透明性(Transparency)」が国際的に注目されています。研究成果の再現性、データやコードの公開、倫理的配慮の明示など、研究の信頼性を支える仕組みが求められています。本パネルでは、SOUPS 併催ワークショップ “Transparency @ SOUPS” や USENIX Security 2025論文 “How Transparent is Usable Privacy and Security Research?”、USENIX 2024論文"How WEIRD is Usable Privacy and Security Research?"(著者による紹介)を紹介し、国内の研究コミュニティとしてどのように透明性を高め、信頼されるセキュリティ研究を進めていくべきかを議論します。登壇者による報告と意見交換を通じて、「研究の透明性」が今後の学術文化と実践に何をもたらすかを共に考えます。

パネリスト

モデレータ
金岡 晃 (東邦大学)

UWSワークショップ

このワークショップでは、あなたの研究における人を対象とした調査研究(ユーザスタディ)の可能性を共に議論し、具体的な調査計画を協力しながら作成していきます。ワークショップで出来上がった計画を持ち帰り、自身の研究にユーザスタディを取り入れて発展させましょう。

想定参加者: CSS2025論文発表(共著)者

想定参加者: CSS2025参加者

ワークショップの詳しい内容はこちらのスライドをご確認ください。グループワークは現地参加者のみとなります。当日の参加も可能ですが、参加者多数となった場合は事前に参加申込をされた方を優先いたします。

参加申し込みはこちら

ファシリテータ
坂本 一仁 (静岡大学)


協賛

デロイト トーマツ サイバー合同会社 フューチャー株式会社 三菱電機株式会社 金沢大学Xプログラム事務局 サイオス株式会社 Hitachi, Ltd. 株式会社インターネットイニシアティブ 株式会社ソリトンシステムズ (株)エヌ・エフ・ラボラトリーズ 株式会社日本総合研究所 岡山県情報セキュリティ協議会