論文賞
CSS2015論文賞 受賞者
CSS2015優秀論文賞
2F4-3: BGPSECにおけるアグリゲート署名の導入
- 田中 和磨 (筑波大学大学院 システム情報工学研究科)
- 矢内 直人 (大阪大学大学院 情報科学研究科)
- 岡田 雅之 (一般社団法人 日本ネットワークインフォメーションセンター)
- 金山 直樹 (筑波大学 システム情報系)
- 西出 隆志 (筑波大学 システム情報系)
- 岡本 栄司 (筑波大学 システム情報系)
3C2-3: 近似GCD問題のパラメータ解析
CSS2015学生論文賞
1D3-4: CANにおける不正送信阻止が可能となる条件
- 小林 優希 (横浜国立大学 大学院環境情報学府)
- 中山 淑文 (横浜国立大学 大学院環境情報学府)
- 松本 勉 (横浜国立大学 大学院環境情報研究院/先端科学高等研究院)
1D4-3: プロセス間通信による機密情報拡散をKVM上で追跡する機能の設計
- 藤井 翔太 (岡山大学 大学院自然科学研究科)
- 佐藤 将也 (岡山大学 大学院自然科学研究科)
- 山内 利宏 (岡山大学 大学院自然科学研究科)
- 谷口 秀夫 (岡山大学 大学院自然科学研究科)
2A1-2: Detecting Obfuscated Malicious JavaScript Based on Information-Theoretic Measures and Novelty Detection
- Jiawei Su (Graduate School of Environment and Information Sciences, Yokohama National University)
- Katsunari Yoshioka (Graduate School of Environment and Information Sciences, Yokohama National University / Institute of Advanced Sciences, Yokohama National University)
- Junji Shikata (Graduate School of Environment and Information Sciences, Yokohama National University / Institute of Advanced Sciences, Yokohama National University)
- Tsutomu Matsumoto (Graduate School of Environment and Information Sciences, Yokohama National University / Institute of Advanced Sciences, Yokohama National University)
2C2-2: 隠し共有ストレージ機能を用いた入出力のサイズを隠す二者間秘密計算の実現(不)可能性
- 品川 和雅 (筑波大学/産業技術総合研究所)
- 縫田 光司 (産業技術総合研究所)
- 金山 直樹 (筑波大学)
- 西出 隆志 (筑波大学)
- 花岡 悟一郎 (産業技術総合研究所)
- 岡本 栄司 (筑波大学)
3C2-4: 低ノイズLPN問題におけるBKWアルゴリズムの解析
- 上中谷 健 (東京大学)
- 國廣 昇 (東京大学)
- 高安 敦 (東京大学)
3C4-3: 証明可能安全なパスワード再発行プロトコル・改
- 大畑 幸矢 (東京大学/産業技術総合研究所)
- 松田 隆宏 (産業技術総合研究所)
- 松浦 幹太 (東京大学)
CSS2015コンセプト論文賞
3B4-1: ゲノム検査結果の開示によるプライバシ侵害の評価
- 荒井 ひろみ (東京大学情報基盤センター)
- 津田 宏治 (東京大学新領域創成科学研究科)
- 佐久間 淳 (筑波大学大学院システム情報工学研究科/ JST CREST)
コンセプト論文賞講評
本論文は,ゲノム検査結果の開示が,複数の段階を経て,センシティブなプライバシ情報の開示を生みうる点について,その問題の指摘,攻撃のモデル化,攻撃手法の提示,プライバシー評価基準の提示,提示した基準に基づく実験評価まで網羅的に議論している.
本研究は,ゲノム検査結果の開示リスクを定量評価することができ,適切な情報開示やプライバシ保護への貢献が期待できるものである.さらに,このような異分野におけるセキュリティ技術の応用は,今後も増えていくことが期待されているところである.
これらの点から,本論文をコンセプト論文賞と選定した.
論文賞概要
CSS2015では下記の論文賞を設けています.
CSS優秀論文賞・学生論文賞・コンセプト論文賞
CSS論文賞には優秀論文賞,学生論文賞,コンセプト論文賞があり,CSSプログラム委員会が選考します.優秀論文賞は,CSS論文集に掲載された全論文を対象とし,新規性,有用性,実用性の高い論文を表彰します.学生論文賞は学生の論文を対象とし,コンセプト論文賞はCSS論文集に掲載された全論文から新規性の極めて高い論文を表彰します.CSS論文賞は,下記に示す他の論文賞との重複受賞が可能です.詳しくは,
CSS論文賞についてをご参照ください.
CSS2015SPT論文賞
CSS2015における発表論文のうち,セキュリティ心理学とトラスト分野の活性化を目的とし,同分野にとくに貢献すると認められる論文1編または数編を,SPT研究会の定める選考委員会における審議を経て,SPT研究会の定める選考委員会における審議を経て,SPT研究会がCSS2015SPT論文賞として表彰します.詳しくは,
SPT研究会のホームページをご参照下さい.
MWS論文賞
MWS実行委員会では,MWS優秀論文賞とMWS学生論文賞を設けており,『マルウェア対策に有効な方法論に新規性があるもの(新たなマルウェア対策を喚起するもの.今後多数の研究の参考・根拠になり得るもの)』,『マルウェアの現状・実態を明らかにする実験・調査』,『マルウェア対策の現状・問題点を明らかにする実験・調査』の評価基準により,MWSプログラム委員会が各1件を選出します.詳しくは,
MWS2015のホームページをご参照下さい.
PWS2015 優秀論文賞
PWS2015 一般セッションにおける発表論文のうち、プライバシー保護技術の発展やプライバシーリスクの正しい啓発にとくに貢献すると認められる論文1編または数編を、PWS実行委員会の定める選考委員会における審議を経て、PWS2015 優秀論文賞として表彰します。詳しくは
PWS2015 優秀論文賞についてをご参照下さい.
CSS論文賞について
コンピュータセキュリティ研究会 (CSEC)とセキュリティ心理学とトラスト(SPT)研究会では,コンピュータセキュリティシンポジウム (CSS) において優秀な論文の発表を自ら行い,懇親会等での討論や参加者との親睦を通じて CSSの盛会に寄与した講演者を表彰することを目的としたCSS論文賞を設けております.CSS論文賞には,新規性,信頼性,実用性を兼ね備える優秀論文を表彰することを目的とした優秀論文賞と,将来性のある学生を奨励することを目的とした学生論文賞,および次の時代を切り開く独創的な研究を表彰することを目的としたコンセプト論文賞の3つの論文賞があり,その年に開催される懇親会にて表彰しております. 各論文賞の要件は次のとおりです.
- CSS優秀論文賞(4件)
- 著者全員を表彰対象とする.
- 論文集に掲載された論文を審査対象とする.
- 過去の受賞経歴を問わない.
- CSS学生論文賞(6件)
- 著者全員を表彰対象とする.
- 論文集に掲載された講演者が学生の論文を審査対象とする.
- 過去に学生論文賞を受賞した者が講演する論文は審査対象とならない.
- 学生には社会人特別選抜またはそれに類似する制度で入学した者を含めない.
- CSSコンセプト論文賞(1件)
- 著者全員を表彰対象とする.
- 論文集に掲載され,新規性が極めて高い論文を「コンセプト論文賞」として表彰する.
CSSが設置する各賞の受賞者のうち最低1名(原則として講演者)は懇親会への出席が義務付けられます。
CSS優秀論文賞と学生論文賞の選考は,当該分野に関して高い専門的知識を有する査読者2名による1次評価とプログラム委員会による2次評価の2段階からなります.
また,CSSコンセプト論文賞の選考は,当該分野に関して高い専門的知識を有する査読者2名による1次評価とコンセプト論文賞選考委員会(選考委員長:CSEC研究会主査,選考委員:CSEC研究会幹事,CSSプログラム委員長,CSSプログラム委員)による2次評価の2段階からなります.
なお,各CSS論文賞の受賞は,他の論文賞との重複受賞を妨げません(CSS優秀論文賞とCSS学生論文賞との重複を除く.).