一般論文セッション
OSSセキュリティ技術トラック(略称:OWSトラック)として、OSSを対象としたセキュリティ技術の研究、OSSを活用したセキュアなシステムの事例報告などを取り扱う論文を広く募集します。
OWS研究賞(2023)
IETF SUIT Encrypted Payloads と Multiple Trust Domains による暗号化されたファームウェア配信
髙山 献 (セコム株式会社IS研究所), 磯部 光平 (セコム株式会社IS研究所)
OWS2023について
概要
基幹系から組み込み系まであらゆるシステムに OSS(オープンソースソフトウェア)が浸透しています。また、この流れに合わせて、OSS に関連するセキュリティ技術の発展も目覚ましく進んでいます。今後の OSS を用いた研究や、これを対象とした学術的な研究を促進するには、最新の OSS セキュリティ技術やその動向を学術界と OSS コミュニティの間で円滑に共有することが重要です。また、企業や学術の研究成果を OSS において実用化するには、研究成果をコミュニティに受け入れられる実装まで迅速に発展させる必要があり、そのためには、OSS コミュニティからの助けやノウハウの提供が必要不可欠となります。OWS は、企業・OSS コミュニティ・学術界の交流を促し、これによって、OSS セキュリティに関する研究やその実用に向けた動きを活性化させることを目的としています。
主催
(社)情報処理学会 コンピュータセキュリティ研究会 OWS組織委員会
後援
OSSセキュリティ技術の会
OWS2023実行委員会
- 実行委員長
- 中村 雄一(日立製作所)
- 副実行委員長
- 山内 利宏(岡山大学)
- 委員(五十音順)
- 面 和毅 サイオステクノロジー(株)
- 金井 遵 (株)東芝
- 葛野弘樹 神戸大学
- 佐藤 将也 岡山県立大学
- 須崎 有康 情報セキュリティ大学院大学
- 橋本正樹 情報セキュリティ大学院大学
- 毛利 公一 立命館大学
プライバシーポリシー
OWS2023のプライバシーポリシーは、CSS2023のプライバシーポリシーに準じます。
参加登録
OWS2023への参加登録は、コンピュータセキュリティシンポジウム2023(CSS2023)への参加登録と共通となっております(ご登録頂くと、CSS2023および併催の他のワークショップのセッションにも参加が可能です)。
参加登録手続きの詳細につきましては、CSS2023の参加登録ページおよび参加費の説明ページをご参照ください。
企画講演セッション
OWS2023では学術分野の研究者の方々に研究の参考にしていただくために、企業ではどういう課題意識を設定して技術を開発しているのかを語ってもらう場として、「企業におけるOSSセキュリティ技術の紹介」と題した講演を行います。
一般論文セッション
OSSセキュリティ技術トラック(略称:OWSトラック)として、OSSを対象としたセキュリティ技術の研究、OSSを活用したセキュアなシステムの事例報告などを取り扱う論文を広く募集します。
表彰について
OWS実行委員会では、OWSトラックにおける優秀な論文発表を行い、 OSS公開などによりOSSコミュニティの発展に寄与した講演者ならびに著者らを表彰することを目的とした賞を設けております。
- OWS研究賞(1件)
- 著者全員を表彰対象とする。
- 論文集に掲載された論文を審査対象とする。
- 実用性の高さとOSSコミュニティへの貢献を評価する。
- OWS2023実行委員会は以下の観点に基づいた厳正な審査を行い、表彰対象論文を選出します。
- OSSを用いた研究もしくはOSSを対象とした研究で有効性があるか
- OSSコミュニティへの貢献が見られるか(OSSへのパッチ投稿、研究成果のOSSでの公開など)
- OWS研究賞(1件)
スケジュール
10/31(火) (CSS2023開催期間内)
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一般論文セッション
- 2D1-1 BERTを⽤いたソフトウェアサプライチェーン攻撃検出⼿法の提案
○ 富永 大智 (情報セキュリティ大学院大学), 大久保 隆夫 (情報セキュリティ大学院大学)
- 2D1-2 脆弱なコードクローン検知技術を用いたオープンソースソフトウェアに内在する脆弱性の実態調査
〇 荒川 玲佳 (日本電信電話株式会社), 鐘本 楊 (日本電信電話株式会社), 秋山 満昭 (日本電信電話株式会社)
- 2D1-3 Linuxカーネルにおける脆弱性修正状況の調査
葛野 弘樹 (神戸大学), 矢野 智彦 (セコム株式会社IS研究所), 面 和毅 (サイオステクノロジー株式会社), 山内 利宏 (岡山大学)
- 2D2-1 IETF SUIT Encrypted PayloadsとMultiple Trust Domainsによる暗号化されたファームウェア配信
髙山 献 (セコム株式会社IS研究所), 〇 磯部 光平 (セコム株式会社IS研究所)
- 2D2-2 IoT機器におけるファームウェアバージョンアップ時のOSS脆弱性修正状況の実態調査
◎ 柳 裕人 (立命館大学), 金城 聖 (立命館大学), 齋藤 彰一 (名古屋工業大学), 毛利 公一 (立命館大学)
- 2D2-3 SBOMの大規模実態調査に基づくソフトウェア透明性評価の検討
〇 鐘本 楊 (NTT社会情報研究所), 荒川 玲佳 (NTT社会情報研究所), 秋山 満昭 (NTT社会情報研究所)
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企画講演セッション
日時 タイトル/講演者(敬称略) OWS企画セッション (1) 10/31(火)13:40-15:202C3: OSSセキュリティとコミュニティ 招待講演 座長:山内 利宏(岡山大学) 「開催の御挨拶」 13:40-13:45 (5分)
中村 雄一(日立製作所)
オープンソースソフトウェアの発展モデルとしてのLinux Foundationの活動について 13:45-14:35
江藤 圭也 (The Linux Foundation, Fellow)
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Briefing of OpenSSF 14:35-14:50
Omkhar Arasaratnam (OpenSSF, General Manager)
概要:サプライチェーンにおけるOSSセキュリティの関心が各国で急速に高まっています。OSSセキュリティを推進する主要な団体であるOpenSSFのリーダーより、OpenSSFの活動概要を紹介頂きます。本講演はビデオ登壇となり、質疑は後続の中村の講演の後に江藤・中村が承ります。
-
OpenSSFのサプライチェーンセキュリティ関連プロジェクトの紹介 14:50-15:20
中村 雄一(日立製作所)
概要:OpenSSFでは、OSSの開発・利用双方の側面について、セキュリティを高める活動が行われています。その中から、サプライチェーンにおける安全なOSS利用に関するプロジェクトの紹介を行います。
概要:オープンソースソフトウェアは、経済のほぼ全てのセクターで使用されるまでに拡大してきています。Linux Foundationは、当初Linuxを広く使って頂くために発足した財団ですが、現在はたくさんの財団を配下に持ち、オープンソース発展の車輪の一つとして活動しています。オープンソースソフトウェアの脆弱性対策も含めた産業界の要望対応について説明します。
OWS企画セッション (2) 10/31(火)15:40-17:202C4: OSSセキュリティと標準化 招待講演座長: 秋山 満昭 (NTT社会情報研究所) Industry standards for open source license compliance and security assurance
Shane Coughlan(OpenChain, General Manager)
概要:ISO/IEC 5230:2020 and ISO/IEC 18974:2023 are industry standards for open source license compliance and security assurance. This talk will explain their value and provide practical examples of adoption and use. It will also explain how you can easily adopt these standards or get help with adoption. We will conclude with an overview of what is coming next around open source business process management.
SBOM -オープンソースコンプライアンスなどリスクマネジメントの基礎となるもの。そして、その先へ-
忍頂寺 毅 (東芝)
概要:SBOMはISO/IEC 5230:2020やISO/IEC 18974:2023 などのプロセスマネジメント国際標準でも言及されるなど、オープンソースの活用におけるリスクマネジメントの基礎とも言えるものです。オープンソースのSBOMフォーマットの一つであるSPDXは、国際標準(ISO/IEC 5962:2021)としても知られており、現在もコミュニティで次期仕様の検討が進んでいます。サプライチェーンで流通するSBOMとしての管理情報としての議論の動向とそれに対応するSPDXのデータフィールドの例、SPDX3.0検討の動向、また、SBOM活用としてソフトウェアアセット管理への展望などを紹介します。
日時/場所 | タイトル/講演者(敬称略) | |
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OWS: OSSセキュリティ(○は一般発表者,◎は学生発表者を表します。) | 10/31(火)09:00-10:202D1: OSSと脆弱性 | 座長:瀧本 栄二(奈良女子大学)
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10/31(火)10:40-12:202D2: OSS開発とファームウェア | 座長:面 和毅(サイオステクノロジー株式会社)
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