第4回 ブロックチェーンセキュリティワークショップ(BWS2024)
What's new
- 2024/09/05(木): 企画セッションのタイトルを公開
- 2024/06/13(木): 2024年度のウェブサイトを作成しました
BWS(Blockchain Security Workshop)について
概要
ブロックチェーン技術は,暗号資産のみに留まらず,暗号技術,ネットワークセキュリティ,IoT機器,医療,金融など様々な分野で注目を浴びています.ブロックチェーンを用いた今後の研究や,これを対象とした学術的な研究を促進するには,最新のブロックチェーンセキュリティ技術やその動向を学術界と企業の間で円滑に共有することが重要です.
BWS2024実行委員会は,サイバー攻撃対策と暗号技術の両面からブロックチェーンセキュリティの研究を推進し,セキュアなブロックチェーン技術を発展させることを目的として,コンピュータセキュリティ(CSEC)研究会内に設置された委員会です.
本ワークショップでは,特にサイバー攻撃対策と暗号技術の両面からブロックチェーンセキュリティの研究成果を企業と学術界で共有するだけでなく議論・交流を活発にし,技術の普及を促進します.
トピックスはこちらからご確認ください > Home
開催期間
2024年10月22日(火)~10月25日(金) CSS2024 期間中
会場
神戸国際会議場 & オンライン(ハイブリッド開催)
BWS2024実行委員会
- 委員長
- 委員(50音順)
- インミンパパ(横浜国立大学)
- 江村 恵太(金沢大学)
- 須賀 祐治(インターネットイニシアティブ)
- 高橋 大成(筑波大学)
- 中西 透(広島大学)
- 長谷川 佳祐(セコムIS研究所)
- 矢内 直人(パナソニック(株))
- 吉岡 克成(横浜国立大学)
参加登録
BWS2024への参加登録は,コンピュータセキュリティシンポジウム2024(CSS2024)への参加登録と共通となっております(ご登録頂くと,CSS2024および併催のMWS2024,PWS2024,UWS2024,OWS2024の各セッションにも参加が可能です).参加登録手続きの詳細につきましては,CSS2024の「参加登録」および「参加費」のページをご参照ください.
論文投稿
BWS2024への論文投稿受付は,コンピュータセキュリティシンポジウム2024(CSS2024)への論文投稿受付と共通になっております.ご投稿頂いた論文の発表セッションの割り当ては,論文の概要やキーワードを参考にCSS2024プログラム委員会により定められますが,BWS2024でのご発表を希望される場合,発表申し込みの手続きにおいて希望トラックを「システムトラック(BWS2024特別セッション)」を選択してください.
論文賞
BWS2024への投稿論文はCSS2024の論文賞対象となります.受賞論文はこちら.
BWSイノベーション研究賞
BWSセッションにおける発表論文のうち,ブロックチェーンセキュリティにおける「新たな視点・学際的な技術融合に関する研究・開発」が高く評価された論文を表彰します.
選奨規定はこちら.
企画セッション: 「ブロックチェーンを利用した非中央集権型ID管理の未来」
デジタル社会の進展とともに,個人のデジタルアイデンティティの重要性はますます高まっています.
本特集では,個人が自分のデジタルアイデンティティを完全に管理できる「検証可能資格証明(VC)」, 「自己主権型アイデンティティ(SSI)」と,
中央集権的な機関に依存せずに信頼性を確保する「分散型識別子(DID)」について深掘りします.
マイナンバーカードなどの現行システムの利用や,プライバシーが保護された下でのデータの相互運用性など,
ブロックチェーン技術を活用した,未来のデジタルアイデンティティの在り方について考えていきます.
キーワード: Verifiable Credentials (VC), Self-Sovereign Identity (SSI), Decentralized Identifiers (DID)
講演
企画セッション1:招待講演(10月24日(木) 13:40 - 15:20,A会場)
座長:須賀 祐治(インターネットイニシアティブ)
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佐古 和恵(早稲田大学教授)「SSI/DIDよりVCでしょ」(公開資料)
Sovrin Foundationでは、2016年の設立当時、自分のデジタルアイデンティティを主権的に管理できない状況を脱すべく、SSIというキーワードを掲げた。
本質的な観点は「公開鍵暗号を用いた認証」と「本人起点のデータ管理」である。
本講演では、この2点を実現するための強力なツールであるVerifiable Credentialsについて述べ、
BBS署名やゼロ知識証明を組み合わせてより望ましい形になることを示す。
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太田 祐一(株式会社DataSign)「分散型アイデンティティによる新たな信頼ネットワークの構築」(公開資料)
デジタルアイデンティティウォレットとVerifiable Credentialsを核とし、
情報コンテンツの信頼性を客観的に評価する革新的なアプローチを紹介します。
検証可能な属性に基づくコンテンツ評価システムの設計と、その新たな情報エコシステムの社会実装について考察し、
従来の中央集権的な信頼モデルだけではない、透明性と検証可能性を備えた分散型の信頼ネットワークが、
デジタル社会の健全な発展にどのように貢献するかを展望します。
企画セッション2(Part 1):招待講演(10月24日(木) 15:40 - 16:20,A会場)
座長:高橋 大成(筑波大学)
企画セッション2(Part 2):パネルディスカッション(10月24日(木) 16:20 - 16:50,A会場)
ファシリテーター:高橋 大成(筑波大学)
テーマ:「ブロックチェーンを利用した非中央集権型ID管理の未来」
- 佐古 和恵(早稲田大学教授)
- 太田 祐一(株式会社DataSign)
- 前嶋 陽一(ウーブン・バイ・トヨタ株式会社)
一般セッション1:ブロックチェーンと暗号技術 (1)(10月23日(水) 9:00-10:20,F会場)
座長:長谷川 佳祐(セコムIS研究所)
- 2F1-1:公開鍵導出可能鍵隔離プライバシー保護署名を用いた返金可能ステルスアドレス
- 〇 江村 恵太 (金沢大学)
- 2F1-2:遅延評価によるMerkle Treeの更新回数削減
- ◎ 赤田 真悟 (筑波大学大学院システム情報工学研究群), 國廣 昇 (筑波大学システム情報系)
- 2F1-3:Oblivious Verifiable Encryption: 復号が確率論的に制御可能な暗号化方式を目指して
- 〇 高橋 大成 (筑波大学), 大塚 玲 (情報セキュリティ大学院大学), 面 和成 (筑波大学)
一般セッション2:ブロックチェーン(10月23日(水) 10:40-12:20,F会場)
座長:面 和成(筑波大学)
- 2F2-1:デジタルアイデンティティウォレットにおけるMPC機能の適用と効用について
- 〇 須賀 祐治 (株式会社インターネットイニシアティブ)
- 2F2-2:OpenID ConnectとEthereumを用いたユーザの同意に基づくアクセス制御手法の設計
- ◎ 真狩 智樹 (名古屋工業大学), 掛井 将平 (名古屋工業大学), 齋藤 彰一 (名古屋工業大学)
- 2F2-3:X-Bene: クロスチェーンにおける金融資産のリターン配布方式
- 〇 高橋 和音 (株式会社 BOOSTRY), 麻生 祥仁 (株式会社 BOOSTRY)
- 2F2-4:外部トラストアンカーを必要としないPermissioned分散台帳間の相互接続
- 〇 張 一凡 (NTT社会情報研究所), 林 リウヤ (東京大学生産技術研究所), 松浦 幹太 (東京大学生産技術研究所)
一般セッション3:ブロックチェーンと暗号技術 (2)(10月25日(金) 9:00-10:20,F会場)
座長:江村 恵太(金沢大学)
- 4F1-1:ペアリングベースアキュムレータを用いたLinked Dataに対して選択的開示可能なVerifiable Credentials
- ◎ 三宅 理久 (広島大学), 中西 透 (広島大学), 北須賀 輝明 (広島大学)
- 4F1-2:FairSwapとOptiSwapを一般化したスマートコントラクトに基づく公平交換プロトコル
- ◎ 近藤 貴也 (豊橋技術科学大学), 中井 雄士 (豊橋技術科学大学), 鈴木 幸太郎 (豊橋技術科学大学)
- 4F1-3:非中央集権型匿名属性認証におけるサブベクトルコミットメントを用いた認証データサイズの削減
- ◎ 小田 雄斗 (広島大学), 中西 透 (広島大学), 北須賀 輝明 (広島大学)
一般セッション4:ブロックチェーンの分析・評価(10月25日(金) 10:40-12:20,F会場)
座長:インミンパパ(横浜国立大学)
- 4F2-1:高い分権性が51%攻撃耐性を上げるとは限らない
- ◎ 中井 大志 (京都大学), 首藤 一幸 (京都大学)
- 4F2-2:Ethereum スマートコントラクトにおけるバックドア攻撃の実態調査
- 〇 矢内 直人 (パナソニックホールディングス株式会社), 西田 直央 (パナソニックホールディングス株式会社), 海上 勇二 (パナソニックホールディングス株式会社)
- 4F2-3:スマートコントラクト脆弱性検知ツールの体系的評価
- 〇 佐古 健太郎 (デロイトトーマツサイバー合同会社,早稲田大学), 森 博志 (デロイトトーマツサイバー合同会社), 高田 雄太 (デロイトトーマツサイバー合同会社), 熊谷 裕志 (デロイトトーマツサイバー合同会社), 神薗 雅紀 (デロイトトーマツサイバー合同会社), 森 達哉 (早稲田大学,情報通信研究機構,理化学研究所)
- 4F2-4:Ethereum2.0における安全かつ高速なコンセンサスプロトコルの提案
- ◎ 内藤 晋作 (東京大学), 松浦 幹太 (東京大学)
BWS2024企画セッション 参加者数
113名(現地:82名,オンライン:31名)
プライバシーポリシー
BWS2024のプライバシーポリシーは,CSS2024のプライバシーポリシーに準じます.