【CSS2009行動分析実験結果(CSS2009実行委員企画)】
CSS2009では,RFIDシステムによるシンポジウム参加者の行動ログとアンケートを「秘密計算」技術によりプライバシーを保護しながら分析する,「行動分析実験」を行ないました.
おかげさまで下記の通り多くの方にご協力いただくことができました.
ご協力いただいた皆様,誠にありがとうございました.
CSS2009会期中のRFIDタグのべ検知回数 |
2339回 |
同RFIDタグ検知数(重複除く) |
215名 |
アンケート回答数 |
97名 |
秘密計算はデータを暗号化したまま計算を可能とする技術であり,データ管理者/分析者も個人のデータを知ることはできません.秘密計算では複数の管理者が合意した計算のみが可能であり,本実験ではCSS2009実行委員長及びプログラム委員長の2名がこの管理者を担当しました.
<実験内容>
- 参加者にRFIDタグを配布し,各セッション会場の入口にRFIDアンテナを設置することにより,タグを装着したセッション参加者を検出.(ただしタグは参加者が選ぶため事務局側にとってタグと参加者の対応は不明)
- アンケート端末を会場内に設置し,暗号化アンケートデータを収集.
- RFIDタグ検出データとアンケートデータから以下の3種の分析を実施.
- 分析1:各セッションの参加数
- 各セッションのタグ検知数を計測し,それぞれの参加人数の傾向を探る.CSS2009会期中に各セッションで検知されたRFIDタグ数(重複除く)をグラフにしました.
- 分析2:熱いテーマTop10
- アンケート項目「熱いと思うテーマは?(複数回答可)」から,CSS参加者の興味を探る.所属区分別(アンケート回答者全体, 学生, 教員, 企業, 独法)に, アンケート設問「今熱いと思う研究テーマ(複数回答)」中の各研究テーマについて,チェックした人の割合を「熱い率」としてTop10をグラフにしました.
- 分析3:セッションとアンケート回答の関係
- 行動ログとアンケート結果をクロス集計し,セッションと属性の関係を探る.各セッションを7つのカテゴリに分類し,アンケート回答者全体及び各カテゴリで検知された人の, アンケート回答結果の比率をグラフにしました.またこの各カテゴリのRFID検知ログとアンケートを分析した結果,いくつかの相関が見られましたのでその結果も表記してあります.
下図は実験の概要図です.
行動分析実験の結果はこちらに掲載しております.
CSS2009会場にてお配りしていました実験説明資料はこちらです.
【CSS2009スタッフブログ】
CSS2009スタッフブログはこちらです.FAQはスタッフブログにに掲載致します.
【託児所について】
CSS2009開催会場に近い託児所:チャイルドスクウェア総曲輪店
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なお,この情報に基づいて被ったいかなる損害についてもCSS2009事務局では一切責任を負いかねますのでご了承ください.
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