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招待講演―Invited Talk―

 

講演タイトル

現金のデジタル化を巡って~電子現金研究が生んだ暗号資産とデジタル通貨

 

講演者

岩下 直行
京都大学 公共政策大学院 教授

 

日時

2021年1月19日(火) 13:00~14:00

 

会場

オンライン

 

講演概要

    ビットコインがまた急騰し、暗号資産への注目が再び高まっている。フェイスブックのリブラに刺激されて、主要国の中央銀行は、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の研究に力を入れつつある。しかし、こうした華々しいプロジェクトの起源は、40年近く前に発表されたある暗号学者の論文である。本講演では、電子現金研究の系譜を辿り、それが現代の暗号資産やデジタル通貨構想にどのように繋がっていくかについて説明する。

略歴

    1984年3月、慶應義塾大学経済学部卒業。同年4月、日本銀行入行。1994年7月、日本銀行金融研究所に異動し、以後約 15年間、金融分野における情報セキュリティ技術の研究に従事。同研究所・情報技術研究センター長、下関支店長を経て、2011年7月、日立製作所に出向。2013年7月、日本銀行決済機構局参事役。2014年5月、同金融機構局審議役・金融高度化センター長。2016年4月、新設されたFinTechセンターの初代センター長に就任。
       2017年3月、日本銀行退職。同年4月、京都大学・公共政策大学院の教授に就任。同年8月、金融庁参与を兼務。2019年1月、金融審議会委員を兼務。2019年10月、規制改革推進会議委員を兼務。2020年11月、国立情報学研究所の客員教授を兼務。
       2009年11月、経済産業省 商務情報政策局長から、情報セキュリティ促進で表彰。2018年3月、情報セキュリティ大学院大学から、第14回「情報セキュリティ文化賞」を受賞。


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