論文募集要項


UWSトラックでは、ユーザビリティや人的要因を考慮したセキュリティ・プライバシー技術の調査・研究・開発に関する論文を募集します。研究テーマはユーザビリティに配慮したセキュリティシステムの構築から、セキュリティシステムにおける人的要因の調査までを広く含みます。また、ユーザの行動や認識を評価の中心に置いた研究を特に歓迎します。

Important dates

UWSへの論文投稿を検討される皆様へ

論文賞

2023年度までのUWS各論文賞は,CSS論文賞に統合されました.CSS論文賞については以下をご覧ください.

language CSS2024 表彰について

ユーザ調査参加者への倫理的配慮の実践

UWSでは、ユーザ調査参加者への倫理的配慮の実践を推奨いたします。また、実施した倫理的配慮について、論文内でご報告いただくことを推奨します。参加者への倫理的配慮の実践が参加者を保護するためであるのはもちろんのこと、倫理的配慮の内容やユーザ調査の手続きを論文内で的確に説明することが、研究の再現性・妥当性をより高めることにも寄与すると考えています。また、倫理的配慮や実践が極めて有用な論文に対してはCSSプログラム委員長からエシカルプラクティス論文賞が表彰されます。詳しくはCSS2024表彰ページをご覧ください。

ユーザブルセキュリティ研究において研究者が論文内で説明すべき項目が以下の論文にて提案されています。

A Systematic Literature Review of Empirical Methods and Risk Representation in Usable Privacy and Security Research](https://dl.acm.org/doi/10.1145/3469845)
Verena Distler, Matthias Fassl, Hana Habib, Katharina Krombholz, Gabriele Lenzini, Carine Lallemand, Lorrie Faith Cranor, and Vincent Koenig, ACM Transactions on Computer-Human Interaction, Vol. 28, No. 6, Article 43.

UWS2024では、上記論文の提案に従い、以下の項目について論文内で出来る限りご説明いただくことを推奨いたします。

なお、研究者と調査参加者との間に主従関係が存在すると暗示させるような表現(例えば、「subjects」およびその日本語訳である「被験者」)を避け、「(調査・実験)参加者」「(調査・実験)協力者」「回答者」「participants」のような中立的な表現を使うことを推奨します。

参考:日本心理学会 倫理規程

ただし、これらはあくまでUWS2024プログラム委員会からの推奨事項であり、必須事項ではございません。実践については研究者のご判断に委ねます。上記含むサイバーセキュリティ研究全般に関する倫理的懸念がある場合は、以下において相談を受け付けています。

language CSS2024サイバーセキュリティ研究倫理相談窓口

人間を扱った実験実施時における注意事項:Common Pitfalls

セキュリティとプライバシに関して人間を扱った実験を行うときには、十分な注意が必要です。これまでセキュリティとプライバシの技術に強くフォーカスした研究をしていた場合、これまでの研究とは異なるポイントが求められるようになります。論文化したときにそういった注意すべきポイントを逃してしまうことがよく起こるようで、しかもそれらにはある程度の共通する要素があるようです。Microsoft Research(当時)のStuart Schechterは、その共通する要素を文書化し、それを避けるためのポイントを合わせて示しました。 それが”Common Pitfalls in Writing about Security and Privacy Human Subjects Experiments, and How to Avoid Them“です。 UWS2024でも、ユーザ実験を行うような論文ではこの文書を一度読まれることをお勧めいたします。和訳版がSPT(セキュリティ心理学とトラスト)研究会有志により作成されています。そちらもご参考ください

language「Stuart Schechterドキュメントの和訳 / Japanese translation of Stuart Schechter’s article.」