プログラム
企画セッション概要
MWS/CWS/OWS合同企画セッション
21日:会場A(16:30 - 18:10)- 企画名:国内における脆弱性報告の調整活動 ~学術系が取り組むべき課題とは(その1)~
- セッション概要
サイバーセキュリティ研究における研究倫理とは、自身の研究を研究倫理的観点から実践して論じることであり、そのために必要となる適切な手続きを倫理プロセスと呼んでいる。MWS組織委員会は、『日本学術振興会(JSPS) サイバーセキュリティ 第192委員会 サイバーセキュリティの研究倫理を考えるWG』の支援のもと、CSS、SCIS関係各位の協力を得て、サイバーセキュリティ研究における倫理プロセスの普及啓発を進めてきた。 前回、SCIS2019において、脆弱性に関して、研究者/発見者と対応者それぞれの視点からの取組みを取り上げた。CSS2019では、前回をフォローする形で、国内における脆弱性報告の調整活動について、講演とパネル討論を通じて、サイバーセキュリティ研究における研究倫理の一端を議論する。 - 運用体制
とりまとめ:コンピュータセキュリティ研究会(CSEC) MWS組織委員会
協力:セキュリティ心理学とトラスト研究会(SPT) CWS(シーサートワークショップ)
コンピュータセキュリティ研究会(CSEC) OWS組織委員会
電子情報通信学会 情報通信システムセキュリティ研究会 (ICSS)
日本情報経営学会
日本シーサート協議会(サイバーセキュリティ研究動向WG)
日本学術振興会 第192委員会
- 内容
- MWSトラックチェアからの講評
三村守(防衛大学校) - 「サイバーセキュリティの研究倫理を考えるWG」の取組み
篠田陽一/秋山満昭 (JSPS 第192委員会WG) - 脆弱性届出制度~情報セキュリティ早期警戒パートーナーシップの取組み~
渡辺貴仁 (IPA) - 脆弱性届出制度における調整活動
高橋紀子 (JPCERT/CC) - パネルディスカッション
- モデレータ
篠田陽一 (MWS組織委員会) - パネリスト
渡辺貴仁、高橋紀子、井田光(東京電機大学)、小池悠生(筑波大学)、
小池倫太郎(NTTセキュリティ・ジャパン)、中島将太(サイバーディフェンス研究所)
- モデレータ
- MWSトラックチェアからの講評
OWS企画1:産業界とOSSの関わり
22日:会場D(09:30 - 10:50)OSSコミュニティとの関わり方について,国内外の専門家を招き,コミュニティ動向から実際のビジネスへの活用まで幅広く紹介します.
- 座長:中村 雄一
- 「研究環境を豊穣にするOSSエコシステム」
羽鳥 健太郎(IPA) - 「SIOSの紹介と日本企業への期待」
面 和毅(サイオステクノロジー株式会社) - 「海外のOSS業界・コミュニティ&ビジネス」
Carsten Meskes (credativ)
PWS Cup
22日:会場B(10:00 - 15:00)- 主催者:PWS 2019 実行委員会
- 企画内容:
PWS CUPは,匿名加工情報の活用の活発化のために優れた加工手法や評価手法を明らかにすることを目指し,匿名加工したデータの安全性と有用性を競う技術コンテストです.5年目のテーマは “位置情報の匿名化”.このセッションでは,事前にオンラインで実施されたコンテストについて, 実行委員会からの概要の説明・結果発表,参加者によるポスター およびプレゼンによる手法の説明,を行います.
今年度のコンテストルール等はこちらをご覧ください.
OWS企画2:先端技術とOSSコミュニティ
22日:会場D(11:05 - 12:25)最近ホットなセキュリティ技術であるOSSを活用した認可認証の開発・活用事例にフォーカスし,自ら新たなソフトウェアを公開しコミュニティを形成する試みを紹介します.また,既存のコミュニティでのセキュリティに対する取り組みについて紹介します.
- 座長:面 和毅
- 「オープンAPIに求められる認可認証OSSセキュリティ技術」
中村 雄一(日立製作所) - 「WebAuthn4J - 認証ライブラリのOSS開発」
能島良和 - 「OSSコミュニティを理解する?「違い」とよりよい「付き合い方」について」
山根 秀樹(サイオステクノロジー株式会社/Debian Project )
PWS企画1:位置情報とプライバシー
22日 会場B (15:20~16:40)- 主催者:PWS 2019 実行委員会
- 企画内容:
位置情報は個人に適したサービス提供を行う際などに大変有用である反面、個人のプライバシーに関わり、今年のPWS CUPでは位置情報の匿名化を題材にしている。そこで、本セッションでは、プライバシー保護した位置情報の利活用について、法律観点も踏まえた講演とパネルディスカッションを行う。特に2件の招待講演として、28年度総務省「位置情報に関するプライバシーの適切な保護と社会的活用の両立に向けた調査研究報告書」に関する講演と、位置情報のプライバシーに関する法制度ついての講演を行う。 また、パネルセッションでは、PWS Cup の位置情報の匿名化とプライバシー保護に関して、法制度を含めた議論を行う。 - 講演者・講演内容 ※タイトルは仮です
黒政 敦史(富士通クラウドテクノロジーズ):PWS Cup における位置情報の匿名化について
南島 安平(野村総合研究所):【招待講演】総務省の調査研究について
森 亮二(英知法律事務所): 【招待講演】位置情報プライバシーの法制度について
寺田 雅之(NTTドコモ): 属性推定とプライバシーについて
PWS企画2:統計データにおけるプライバシー保護をめぐって
23日 会場E (11:05~12:45)- 主催者:PWS 2019実行委員会
- 座長:伊藤 伸介(中央大学)
- 企画内容:
改正統計法が2019年5月に全面施行され、公的統計の二次利用のさらなる推進が図られつつある。こうした状況において、公的統計を含む統計データを対象としたプライバシー保護における諸問題を明らかにし、その方策を検討することは大変有益であると考える。本セッションでは、技術的側面だけでなく法制度的側面からも統計データにおけるプライバシーの保護について議論を進めていきたい。 - 講演者:
槙田 直木(滋賀大学)
南 和宏(統計数理研究所)
星野 伸明(金沢大学)
PWS企画3:秘密計算を用いたセキュアなデータ結合に関する技術と制度
23日 会場E (15:20~17:00)- 主催者:PWS 2019実行委員会
- 座長:須川 賢洋(新潟大学)
- 説明文:
これまで過去2回のPWS企画セッションにて、秘密計算を用いたセキュアなデータ結合に関する技術と制度整備について議論してきた。そのような中、今年は政府機関等において秘密計算が話題に挙がったり、情報法制研究所において具体的な提言が検討されている状況である。そこで本企画セッションでは、当分野で活動している法学者や研究者による講演とパネル討論を行い、今までの議論整理と具体的な提言内容を紹介し、今後の検討の方向性について議論する。なお、本企画は情報ネットワーク法学会とコラボレーション企画である。 - 講演/パネルディスカッション(仮)
宮内 宏(宮内・水町IT法律事務所)
高木 浩光(情報法制研究所)
美馬 正司(日立コンサルティング)
藤村 明子(NTT)
竹之内 隆夫(デジタルガレージ)