Computer Security Symposium 2022 Computer Security Symposium

基調講演

基調講演1 10月24日 11:00〜12:30

高橋 宏枝 氏 (高橋酒造株式会社 常務取締役)

球磨焼酎500年の伝統と革新: 変わらないために変わり続ける高橋酒造の挑戦
Meet the Kuma Shochu’s 500 years of tradition and innovation

<講演概要>

高橋酒造は1900年(明治33年)の創業以来、一世紀以上、熊本の最南端に位置する人吉・球磨の地域において、本格米焼酎造りにこだわってまいりました。 私たちが造っているのは単なる米焼酎ではなく、500年以上の歴史を持つ球磨焼酎でもあります。本公演では、日本の文化に根ざした「國酒」としての本格焼酎、球磨焼酎の歴史に触れながら、地域伝統産業の担い手として高橋酒造が切り開いてきた新境地と、次の世代に酒文化を繋いでいくための新たな取組についてお話いたします。

<講演者ご経歴、プロフィール>

1988年に熊本県多良木町に高橋酒造の長女として生まれる。2011年大学卒業後、高橋酒造へ入社。海外営業本部にて海外を中心としたマーケティング全般を担当。その後2019年に同社東京オフィスの新規立ち上げを経て、現在は国内マーケティングに加え営業統括を行う。球磨焼酎案内人講座 講師。

基調講演2 10月27日 13:40〜15:10

結城 則尚 氏 (三井物産セキュアディレクション株式会社 イノベーション戦略部プリンシパルコンサルタント)
Norihisa YUKI (Mitsui Bussan Secure Directions, Inc)

昨今の重要インフラを取り巻く環境変化とその対応について
Maneuvers for cyber security and response in the drastic change era to protect Critical Infrastructures in Japan

<講演概要>

我が国の重要インフラにかかるサイバーセキュリティ政策は、2000年12月に決定された「重要インフラのサイバーテロ対策に係る特別行動計画(以下、行動計画)」から開始され、20年以上経過した。この間、社会情勢の変化を踏まえ、数次にわたり行動計画の改定が行われてきた。

重要インフラを取り巻く脅威は年々高度化・巧妙化しており、その一方で、重要インフラ分野ごとにシステムの利用形態が異なることから、各組織における脅威の差異が拡大してきている。特に、DXの進展に伴い、ITが情報系という役割から事業基盤へと変貌を遂げたことで、IT障害は事業に直接的な影響を与えるようになり、国民・社会に影響を及ぼす主要なリスクのひとつとして対応する必要性が高まってきている。こうした状況を踏まえ、本年6月「重要インフラのサイバーセキュリティに係る行動計画」が決定され、官民連携に基づく重要インフラ防護の一層の強化を進めている。本計画の改定経緯を振り返りながら、関係者が採るべき対応策について解説する。

<講演者ご経歴、プロフィール>

1984年東北大学工学部機械工学科卒業、1985年同大学院中退後、新潟県庁入庁、県営発変電プラント等の運転、保守、設計、建設業務に従事。 1994年経産省で原子力発電の安全設計審査業務を開始、以後、検査、事故調査、電力安全、製品安全業務に従事(~2013)。 その過程で米国原子力規制委員会(US NRC)原子炉規制局へ派遣され、米国の原子力安全規制(1998~1999)、国際原子力機関(IAEA)専門家として、国際マネジメント規格策定、国際審査業務に従事(2013~2015)。 NISC重要インフラ担当、基本戦略担当(2013~2022)。 2015年に発生した日本年金機構個人情報漏えい事案原因究明報告書等、事故報告書を数多く担当。

専門領域は、原子力安全、産業保安、製品安全、緊急時対応、基準・認証制度、監査、マネジメントシステムを活用した組織の活性化